書名 | 塩と民族 |
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書名ヨミ | シオトミンゾク |
副書名 | - |
副書名ヨミ | - |
叢書名 | - |
巻次等 | - |
装丁 | 396p |
著者名 | 時雨音羽著 |
著者名ヨミ | シグレ オトワ |
出版者等 | - |
出版年 | 194307 |
内容 | ◇1編 人類と塩 ◇ 1 火と塩との関係(人類最初の驚異 火と水と 古代の火 火の木 ビフテキの味◇ 火の保存法) ◇ 2 人類最初の建造物と拝火教(炉 家屋の元祖 火の神の社 倉 火の共有 拝火◇ 教 塩と火との因果関係 食物と熱と味 火の効用) ◇ 3 塩の発見(塩の発見はいつ頃か 太古の食通 塩漬保存法 塩とエヂプト) ◇ 4 人類の歴史(人類生活の種々相 蒙昧時代 野蛮時代 文明時代 クレタ島の問◇ 題) ◇ 5 古代大和民族の生活(我国の紀元以前 大和民族の生活 石器時代の食物 我国◇ 古代の民族 神武天皇と不良種族の掃蕩) ◇ 6 武器と器具(自然は公平である 古代の武器 銅器は早く発明された 天才大和◇ 民族 器具の種類) ◇ 7 古代の山の幸と海の幸(肉食時代とその食料 食欲をそそる 肉の塩漬保存 魚◇ 介の種類 我国の魚の種類2500種 海藻の登場) ◇2編 塩の起原と製塩 ◇ 1 日本の塩 ◇ 1 その起原をたづねて(文字からみた塩 古事記と塩 外国の塩と日本の塩) ◇ 2 塩の神は潮路の神(塩土老翁 塩竈大明神と大和民族 塩釜港は古の交通の要◇ 所) ◇ 3 大神海草より塩を製することを教え給ふ(勿来について 塩の神のおん名 古◇ 代と人の名について 古代の人と塩について 塩の神現はる 塩の製法を傅ふ 十◇ 四神のことなど 古代日本の神々について 靖国神社を見よ 外国の神と日本の神◇ 2 製塩法について(大昔の塩から中世の塩へ わくらばに問ふ人あらば 天日か焼◇ くか 藻汐焼く 海藻と塩分) ◇ 3 現在の製塩法(現在の製塩法にはこれだけある 天日法 煎熬法 周囲に恵まれ◇ た国と恵まれぬ国 風車利用の国 塩田 その過程 入浜と揚浜 採鹹 手軽に出来◇ る塩の造り方 焼塩の始め 最新温泉熱利用の製塩法現はる) ◇ 4 塩釜の釜(東遊記の一節 御釜社のことなど 釜盗人 各地に於ける塩釜神社 ◇ 各論各説) ◇ 5 塩浜と永楽銭(塩尻 塩浜の事など 年貢 下総の行徳 永500文) ◇ 6 悪銭と良銭(ザラ銭 慶長年間のお達し 寛永通貨) ◇ 7 永納と永高(塩浜の賃貸 武将と銭 経済秘録) ◇3編 外国の塩 ◇ 1 支那塩考(支那塩の種々相 南海の塩・北海の塩 西蔵地方の塩の有望さについ◇ て 支那塩の年代史 支那の塩は支那の文明とともに生まれた 塩と刑罰 塩の密売◇ 者は死刑 支那の塩制について 貢塩 支那の諸侯と塩 春秋時代すでに専売制が行◇ はれた 管仲の事など 支那塩政の祖 お茶と塩 私塩の罰 支那民族と塩) ◇ 2 北支の塩(塩都運城のことなど) ◇ 3 欧州その他の塩(米国の塩 欧州の岩塩について 英国の塩 人口鹹水と天然鹹◇ 水岩塩とその採掘 スペインのソルトパン シシリー島の神話的な製塩 西印度諸島◇ の塩穴塩の奇観 岩塩都市と塩の宮殿) ◇ 4 大東亜共栄圏の塩(東洋諸国の塩 大東亜海の島々の塩 タイ、印度の塩) ◇4編 製塩の地方的考察 ◇ 1 製塩の地方的考察(十州地方 浜欠け 赤穂の塩 大名と禄高 焼塩について ◇ 行徳地方 北条氏と貢塩 大師河原の塩 垂籠のことなど 伊達政宗の製塩法 富士◇ を背景とした藻汐やき) ◇ 2 塩制、需給、消費高など(塩座のこと 塩役人 塩と幕府 改正条例 塩田諮問◇ 会 塩業試験所 塩の専売と日露戦争 内地1人当塩消費高 専売以前の生産高 天◇ 日塩と外国塩) ◇ 3 我国に於ける塩の需給(一般用と工業用 世界の製塩高 内地に於ける塩の需給◇ 高 世界の塩はどこへゆく 特殊加工用の塩 内地に於ける塩用途別消費高) ◇ 4 塩と商人のさまざま(市の始まり店の始まり 商人の始まり 寺でも物を売つた◇ 塩と行商人 塩市場 昔の塩の値段 振れ売立売の種類 塩売りは50歳以上15◇ 歳以下 十州の塩行徳の塩を逐ふ) ◇ 5 交通と塩(文化は交通から 昔の運送 駅制の発達 大路中路小路 水駅 駅馬◇ と駅の費用 駅の鈴 人と共に歩む塩 塩の通路と番所) ◇5編 塩の性質、種類、作用 ◇ 1 塩の性質(塩素とナトリウムの化合物 1等塩から5等塩まで 塩と混り物) ◇ 2 外国塩は何故良いか(海水塩と地中塩 海水の成分 海水中の蛮族 自然塩と操◇ 作塩 海水の比較) ◇ 3 塩の種類 ◇ 1 その種々相(ざつと10通りの呼名 海塩、山塩、井塩、赤い塩、黒い塩など◇ 十数種ある) ◇ 2 塩の種類、(塩にも親類がある) ◇ 4 自然的に見た塩の良さ悪さ(ドイツ人と日本の塩 石釜とその作用 量と質の問◇ 題 食塩有害論は斯うして起きた 粗悪な塩良い塩 力点の置きどころ 苦汁の問題◇ 昔の味噌造りの話 人口鰻と自然鰻 食塩の分析) ◇ 5 塩で物を漬けるといふこと(焼干、煮干、生干 食物の保存と文明 屍体の塩漬◇ 敵の首実検 耳塚の話 源九郎義経の首と塩 大日本史曰く) ◇ 6 作用する塩(恐ろしき浸透力 バクテリアを阻む 塩数の子 膨張と軟化 血液◇ と塩 消化と吸収 水と組む塩) ◇ 7 苦汁の今昔(粗悪な塩と苦汁の関係 硫酸加里の問題 昆布、わかめと沃度加里 ◇ 加里の殺菌力 塩の大敵 苦土類と苦汁 塩化苦土 苦汁俄然人気者となる 工業◇ 用苦汁の将来) ◇6編 工業と塩 ◇ 1 工業と塩 ◇ 1曹達工業について(曹達工業の始祖大蔵省 大判小判と硫酸 製紙原料と苛性曹◇ 達 ルプラン法最初の上演 曹達工業と世界大戦 軟水と硬水の問題 曹達と食塩◇ 2 曹達の製法(ルプラン法、電解法、アンモニア法 電解法は合理的である 塩◇ は塩化曹達 先づ曹達を認識せよ) ◇ 3 曹達の種類(多数な曹達族 塩と酸との関係) ◇ 2 塩から出た曹達のいろいろ ◇ 1 苛性曹達(その性質と作用 斯くして造る 苛性曹達と高利貸 その用途の数◇ 々 ゴムと苛性曹達) ◇ 2 曹達灰(曹達界の人気者 その性質と作用と製法 実に多いその用途 味の素◇ 、アミノ酸などの調味料製造用ともなる 物の名称と灰 曹達灰は名で損をしてい◇ 3 結晶曹達(洗濯曹達)(我々に身近なもの その性質と作用と製法 洗濯用専◇ 門に造られているのではない) ◇ 4 重炭酸曹達(重曹)(その性質、製法 重曹とゲップ 医薬用其他の用途 重◇ 曹と夜店) ◇ 5 硫酸曹達(芒硝)(その性質製法 天然のものと人工のもの その用途) ◇ 6 硫化曹達(その性質と製法 強烈な腐食性 その用途) ◇ 3 塩酸、晒粉を語る ◇ 1 塩酸(15世紀に於いてすでに登場 その性質と製法 用途無限 調味料の製◇ 造に一役買ふ塩酸) ◇ 2 晒粉(漂白粉)(その性質と製法 数多いその用途 毒ガスと晒粉 晒粉を認◇ 識せよ その生産高) ◇ 4 世界に於ける曹達類(その産額と産地 天然曹達と曹達湖 蒙古も有望) ◇ 5 塩素の重要性について(塩素の発見 その性質作用 毒にも薬にもなる 殺菌と◇ 塩素 数へきれないその用途) ◇ 6 人絹工業と塩(人絹の歴史 その長所短所 塩と人絹の関係 丈夫になつたスフ◇ ) ◇7編 物の味、塩の味についての考察 ◇ 1 物の味、塩の味についての考察(1杯の水とその味 塩の味と砂糖の味 塩か ◇ げん 塩の活用といふこと 塩の本当の味 いかの黒づくり 美女と醜女と塩から◇ 2 日本漬物考(漬物の国日本 漬物の種々相 漬物と延喜式 延喜式について春◇ 夏秋冬漬物は躍る 数多い漬物 漬物とヴィタミン 消化剤的漬物 漬物の横綱 ◇ 漬物と塩の関係 梅漬其他) ◇ 3 文明と塩(文明は塩と共に進む 各国に於ける塩の重要高 各国塩の生産 消◇ 費高 内地食塩用途別消費高) ◇ 4 人體と塩(手塩にかけて 塩梅のこと 人間1人の塩類含有量 金属塩、非金◇ 属塩 體の平衡と塩分 アルカリ性食物と酸性食物 血液中に於ける塩分 地を浄◇ める食物 髪の毛を黒くする為には アルカリ性食物と仙人 ロシア貴族と塩 塩◇ と白血球 人間1日の食塩量 労働者と塩 塩は神に非ず 人體の老衰と塩 西方◇ の人南方の人 苦汁と人體 食塩注射) ◇ 5 穀物と塩(農作物と塩の関係 稲熱病について 夜店のモロコシ) ◇ 6 野菜、果物と塩(野菜論者曰く ウドとメロン りんご酸、琥珀酸 壊血病と野◇ 菜 北海道のタランポと胃癌 トマトのある村 野菜と塩分 キリンと野菜 葱の◇ 青い所) ◇ 7 魚介と塩(塩なくて生き得ぬ魚介 塩は魚の病薬品 海の底での話 魚と中毒◇ サシミは危険にあらず 支那のサシミ 海や川をノシ歩く魚 北海の魚と南海の◇ 魚 脂肪の外套を着る魚) ◇ 8 味噌の話 ◇ 1 味噌と民族(味噌は塩の分身である 味噌をつける 味噌と日本人 その性◇ 質と由来記 賦役令と日本書紀に出た大豆 大豆の原産地について 西洋と大豆◇ 大豆来る) ◇ 2 味噌さまざま(早味噌とは 蟹のサナギの味噌 とろりとろりの八丁味噌 ◇ 1升の塩を7合まで 味噌とバクテリア 味噌とヴァイオリン 味噌の消化力 ◇ 味噌とニコチン) ◇ 3 味噌の種類(さてもある味噌の種類 味噌の良し悪し 色沢から見て 嗅い◇ でみて 味つてみて 昔の味噌は斯うして造つた 味噌売の話 味噌の階級 味◇ 噌屋の看板) ◇ 9 醤油を語る ◇ 1 醤油由来記(病は将なり 映畫“土”と醤油 田舎と醤油 醤油は香水 醤◇ 油と室町時代) ◇ 2 醤油の発見(醤油は如何にして発見されたか 垂れ味噌と醤油の関係 調理◇ に及ぼした影響) ◇ 3 原料其他について(大豆と小麩 そして良き水 現代の醤油と昔の品 醤油◇ の着色加工について 偽醤油の皮を剥ぐ 寛永年間の醤油製法 醤油と徳川時代◇ 醤油の産地 江戸時代の値段) ◇ 4 醤油の効用とその品質(醤油と糖化力 消化作用と醤油 大根おろしと醤油◇ 醤油の良否 色、香、味、濃度などについて 罎詰の醤油 調理と醤油 外国◇ 塩では出来ない醤油) ◇ 10 塩からと塩つる(塩汁)(塩からと塩との関係 塩の威力 塩からの種々相 ◇ 鮭のめふん 鰊のきり込み 塩からと平安朝時代 江戸時代の塩から 塩つるについ◇ て 経済的調味料の雄) ◇8編 塩の文学的考察 ◇ 1 塩の文学的考察(昔の製塩は副業的 謡曲と塩 謡曲松風を爼上に 潮汲みとい◇ ふ職業についての考察 潮汲みの乙女 足利時代の文学 松風の作者について 塩田◇ の法は地中海よりに非ず日本独特のものなり 風流と塩 藻汐焼く) ◇ 2 歌と塩と生活(塩の山さし出の磯とは 甲府盆地と太古 蕪村の旅 歌にみる塩◇ ) ◇ 3 塩と伝説と民話(塩を尊び愛する心 神と塩 塩と月給 塩と人質 ローマ人と◇ 塩 塩ふみのこと 塩だち 拷問と塩 塩を撒く 伊勢大神宮と塩 塩湯 手塩皿 ◇ 塩梅 官女と塩 塩温石 料亭の盛塩について 塩と分娩 塩と富貴 塩とローマの◇ 女性 塩と動植物 塩の呼称について) ◇9編 戦争と塩 ◇ 1 戦争と塩(海ゆかば いざ鎌倉武士 そのお膳と太平記 昔の兵糧 大和民族奮◇ 戦時代 兵制について その編成と塩 防人のこと 戦国時代と塩 上杉謙信と塩 ◇ ガンヂーと塩) ◇ 2 毒ガスと塩(毒ガスの威力 毒ガスの種類 毒ガスの性能とその用途 各種の毒◇ ガスを語る 毒ガスと飛行機 1922年のワシントン会議 米国の毒ガス研究所 ◇ 毒ガス研究に4000萬ドル 世界各国の毒ガス研究) ◇ 3 療養と塩(塩湯のこと 塩風呂 我国の温泉 温泉由来記 信玄のかくし湯と塩◇ 温泉と塩との関係 塩類温泉の分布とその効用について 温泉(塩類)は何故効く◇ か 効く湯効かぬ湯 塩類温泉の多様なる種類 温泉素人学び 温泉の含む薬物につ◇ いて 塩の字のついた温泉) ◇ 4 海水浴について(海水浴と古事記 東かがみ 潮のさしひき 海水浴の始祖 英◇ 国のバス時代ローマ人とサクソン人 入浴ぎらひな民族 海水浴と病療 海水浴の効◇ 果と害 塩の活用) ◇ 5 結びの語 |
棚番号 | C42 |
請求記号 | 383- -ST |